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自律神経の乱れ — 検査では異常なしなのに、体の不調が続くとき

座っているだけなのに、心臓がドキドキする。手足は冷たいのに、顔だけがほてる。胃がもたれて、夜は疲れているのに目が冴えて眠れない。思い切って病院で心電図や血液検査を受けたのに、「特に異常はありませんね」と言われる。ほっとする反面、じゃあこのつらさは何なんだろう、と余計にもやもやしてしまう。

そんなときによく耳にするのが「自律神経の乱れ」です。気のせいでも、気持ちが弱いからでもありません。体の自動調整のしくみが、うまくバランスを取れなくなっている状態です。

まず、こんなときはすぐ受診を

自律神経の不調に見える症状の中には、心臓や甲状腺など別の原因が隠れていることもあります。「自律神経のせいだろう」と決めつける前に、内科で基本的な検査を受けておくのが順番です。異常がないと分かっていれば、次に症状が出たときの怖さも少し和らぎます。

自律神経がしていること

自律神経は、意識しなくても勝手に働いてくれるしくみです。心拍、呼吸、体温、消化、汗、睡眠まで、すべてここで調整されています。大きく分けて二つが、シーソーのように動いています。

元気なときは、この二つが場面に合わせて交互に働きます。ところが緊張が何か月も続くと、アクセルが踏まれたまま固まってしまう。休むべきときにも、ブレーキがうまくかからなくなるのです。

よくある症状

一か所だけでなく、あちこちに移りながら出てくるのが特徴です。いくつも重なっているなら、自律神経の乱れを疑ってみてもいいかもしれません。

症状がばらばらなので、内科、耳鼻科、消化器内科と病院を回ることになりがちです。どこでも「異常なし」なのに体はつらいまま。疲れてしまうのは当然です。

バランスが崩れやすいわけ

今日からできる整え方

こうしたことは、一日二日で劇的には変わりません。固まったシーソーがまたなめらかに動くまでには、数週間かかります。効果をすぐ感じなくても、もう少し続けてみてください。

病院ではどう診てもらえる?

基本の検査で異常がないのに症状が続くなら、自律神経の検査をしているところもあります。心拍がどれくらいしなやかに変化しているか(心拍変動)を測って、アクセルとブレーキのどちらに偏っているかを見る検査です。心療内科や内科で相談できます。

動悸や息苦しさが突然押し寄せて、「死んでしまうかも」と感じたことがあるなら、パニック発作が重なっている可能性もあります。その場合は心療内科や精神科がいちばんの近道です。心が弱い人が行く場所ではなく、体の緊張反応を一緒に見てくれる場所だと考えてください。

検査で異常がないということは、体が壊れているのではなく、長いあいだ緊張したまま踏ん張ってきたということでもあります。体は先にサインを出していたのかもしれません。何がそんなに張りつめさせているのか、知っている人には言いにくいなら、誰も自分を知らない場所に書き出してみるのもひとつの方法です。言葉にして外に出すと、ほんの少し肩の力が抜けることがあります。


ひとりで抱えてきたことがあるなら、名前を出さずに書いてみるのもひとつの方法です。

告解 — 匿名で書いて、なぐさめが届くアプリ

つらさが続くときは、ひとりで抱えないでください。
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