緊張すると手や脇に汗が出る、暑くないのに汗が止まらないとき
発表の順番を待っているあいだに、手のひらがしっとりしてくる。握手の前にこっそりズボンで拭く。エアコンのきいた部屋なのに、脇が濡れて上着を脱げない。暑いわけでもないのに、どうして自分だけ、と思うほど気になってしまいます。
暑くないのに緊張で汗が出るのは、とてもよくあることです。ただ、汗の背景に体の不調が隠れていることもあるので、先に受診の目安を書いておきます。
こんなときは病院へ
- 寝ているあいだに、服や布団が濡れるほど汗をかく日が多い
- 汗と一緒に動悸、原因のわからない体重減少、手のふるえがある(甲状腺の病気のことがあります)
- 熱が上がったり下がったりしながら、冷や汗が出る
- 胸が締めつけられる、息苦しい、冷や汗が出る(このときはすぐ救急へ)
- 汗で日常生活に支障が出る状態が半年以上続いている(多汗症には治療の選択肢がいくつもあります)
新しく飲み始めた薬で汗が増えることもあります。薬剤師さんに一度聞いてみてください。
緊張で出る汗の特徴
- 手のひら、足の裏、脇など、決まった場所に出る
- 緊張する場面の前に強くなり、気の許せる人といるときは落ち着く
- 「汗が出たらどうしよう」と考えるほど増える
- 気温とは関係なく出る
緊張が汗腺にしていること
緊張すると、体は身を守るモードに入り、交感神経が働きます。手のひらや足の裏、脇の汗腺はこの神経にとくに敏感です。本当に危険な場面でなくても、発表や面接、初対面の人の前で、同じスイッチが入ってしまいます。
そこに悪循環が加わります。汗が出る、気づかれたくなくてさらに緊張する、もっと汗が出る。汗そのものより、「汗が出るのでは」という心配が汗を増やしていることが多いです。
汗の原因はほかにもあります
- カフェイン:コーヒーやエナジードリンクは心拍を上げ、汗も増やします
- 辛いもの、熱いもの、お酒:食べたあとに顔や首に汗をかくのはよくある反応です
- 睡眠不足:体の温度調節が乱れやすくなります
- 更年期の変化:突然のほてりと汗が繰り返すなら、ホルモンの影響かもしれません
今日からできること
- 緊張する場面の前に、4秒で息を吸って6秒で吐く、を5回くり返す
- ハンカチと替えのシャツを用意しておく。「濡れても大丈夫」と思えるだけで緊張がゆるみます
- 通気性のよい綿やリネンを選び、重ね着で調整できるようにする
- 大事な予定の日は、コーヒーを控えめにする
- 制汗剤(塩化アルミニウム系)は、夜寝る前の乾いた肌に塗るほうが効きやすい
- 汗に気づく人は、自分が思うほど多くないと思い出す
汗を我慢しようと力を入れると、かえって増えます。止めようとするより、「自分は緊張すると汗が出る人だ」と先に認めてしまうほうが楽になる人は多いです。
人前で緊張してしまう気持ちを、外に出す
汗の悩みは、恥ずかしくてなかなか人に話せないものです。身近な人に言いにくいなら、名前を出さずに書き出してみるのもひとつの方法です。言葉にして外に出すだけで、次の場面が少し軽くなることがあります。
ひとりで抱えてきたことがあるなら、名前を出さずに書いてみるのもひとつの方法です。
つらさが続くときは、ひとりで抱えないでください。
いのちの電話 0570-783-556 · #いのちSOS 0120-061-338